近視が強い場合、1番薄型のレンズにしたのにレンズが厚い、顔の輪郭が入り込むのが気になる、レンズ縁の渦が目立つなど、出来上がりのイメージが違って残念な気分になることはありませんか?
屈折率の高い超薄型のレンズにしたのに…、なるべく小さめのフレームを選んだのに…、太いプラスチックフレームにして厚みを隠すようにしたのに…、どれも間違いではありませんが実はそれだけでは充分ではないのです。
一般的にメガネのサイズ表記は片眼のレンズ幅(玉型サイズ)です。
玉型サイズが46ミリ以下で、鼻幅が21ミリ以上のフレームが、強度近視に適した大きさのメガネフレームとなります。
メガネフレームのテンプルにあるサイズ表示が46□21ですと、レンズ幅が46ミリ、鼻幅が21ミリを表しています。
レンズ幅と鼻幅を足したサイズをフレームPD(FPD)といい、この場合フレームPDは67ミリとなります。
レンズサイズが小さくなることにより、メガネとして出来上がり時の重量も軽くなります。
レンズの薄さを最重要視する場合は、玉型サイズを42ミリ前後かそれ以下のサイズをおすすめいたします。
掛けてみて瞳の位置がどこにくるかも重要です。
お客様のPD(瞳孔間距離)がフレームPDと同じであれば、瞳がレンズ幅の中央に位置していることになります。
瞳がレンズ幅の中央に位置することにより、鼻側と耳側のレンズのコバ厚が均等になり、人から見られた時のレンズの厚みや渦を目立たなくすることが出来ます。
当店ではお客様それぞれのPD(瞳孔間距離)に合わせ、フレームPDのサイズも取り揃えております。
PD(瞳孔距離間)とフレームPD(FPD)が同サイズで、瞳の位置が中央になるか、FPDが1〜2ミリ大きく瞳の位置がわずかに鼻側に寄るのがベストのサイズとなります。
強度近視のメガネを掛け正面から顔を見た時、レンズ耳側の顔の輪郭線の入り込みは、レンズが大きければ大きいほど目立ちます。
顔の輪郭がレンズに入り込んでしまうのを避けるには、極力小さい玉型のフレームを選ぶことが重要となります。
玉型サイズが小さすぎて気になる場合は、フレームサイズは大きいままレンズ幅のみカットをし、隙間を開けて製作するフレームもあります。
この場合フレームサイズとしてのレンズ幅は49ミリありますが、実際に作製するレンズ幅は37ミリとなりますので、レンズの厚みを感じないよう薄く加工することができます。
隙間を開けるフレームでの出来上がりイメージは下記画像の様になります。
両画像とも、プラスチックレンズ屈折率1.74、片面非球面のレンズを使用しております。
ガラスレンズを使用するとさらに薄くなります。
ガラスレンズは屈折率1.8、1.9と、プラスチックより薄型設計のレンズがございます。
人から見られた時、目の大きさが実際より小さく見えることも強度近視の方の悩みの一つです。
お度数が強くなれば強くなるほど、レンズを通して見られた目の大きさは小さくなっていきます。
また、近視のメガネにおいては、目とレンズの間隔(頂間距離)が長くなればなるほど同じお度数でも目の大きさは小さくなります。
頂間距離を極力短くすることにより、目の大きさの縮小をできるだけ防ぐことが出来ます。
そのためにはフィッティング技術も重要となります。
また頂間距離が変わることにより、レンズの矯正効果もかわるので、それを考慮しながら目の測定も行います。
本来、頂間距離は「12o」という基準はありますが、それよりも短くすることにより強度近視の場合はメリットの方が大きいです。
弱めのお度数でも矯正効果が増し、レンズ周辺の歪みが大きい部分が無くなり視野が広く感じます。
頂間距離を短くすることにより、目の大きさだけでなく顔の輪郭の入り込みも目立たなくなります。
また、「内円の周囲を大きな外円で囲むと内円小さく見え、内円の周囲を小さな外円で囲むと内円が大きく見える」という目の錯覚も考慮し、玉型サイズを小さくすることをおすすめしています。
玉型サイズを46ミリ以下に小さくすると、より頂間距離を短くフィッティングすることができるのと、目の錯覚も利用して出来るだけ目が小さく見えることを防ぐことが可能です。
当店ではフレームデザイン、レンズの種類、処方度数が決まりましたらそれを計算し、製作前にお調べすることができます。
店頭でレンズの厚み見本とも比較でき、出来上がり時の総重量の計算も可能です。
強度近視のメガネを掛けた状態を、外見から見た時、レンズのコバ厚による縁の白い反射や渦が見えます。
横から見える厚みばかり気にして、面取りを大きくななめに削り光らせる場合も多くありますが、実際そのやり方は正面から見た時の反射や渦を大きく目立たせる事になり、よりレンズの厚みを強調させてしまう結果となってしまいます。
レンズコバ厚による縁の白い反射と渦を、外見から見られたとき極力目立たなくすく加工方法をアンダースッキリ加工といいます。
当店では、アンダースッキリ加工の効果が出る場合にはお客様にご確認し、アンダースッキリ加工を施しております。
強度の近視により、メガネの見栄えが悪く外出時にメガネを掛けるのをあきらめている方、正しいフレームとレンズ選び、強度近視を考慮した目の測定とフィッティングで、度数が強くてもメガネでお洒落を楽しめるようご提案させていただきます。
最大限レンズが薄く、軽いメガネ、お客様にご満足いただける1本を目指します。
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